ワンちゃん、ネコちゃんの避妊・去勢手術について
ペットを飼い始めたばかりの皆さん、ワンちゃんやネコちゃんの避妊・去勢手術はもうされましたか?
中にはまだ避妊・去勢手術をしていない人もいるかと思います。ワンちゃん、ネコちゃんにとって避妊・去勢手術をすることは、今後、家族の一員として一緒に暮らしていくうえでとても大切なことです。
ペットの避妊手術とは
まず避妊手術、去勢手術の説明を簡単に言うと、避妊手術とは、メスの子宮、卵巣を摘出することです。
去勢手術とは、オスの精巣を摘出することです。
この手術はメリット、デメリットがあります。
避妊・去勢手術のメリット【1】
手術をすることで、いろいろな病気からワンちゃん、ネコちゃんを守ることができます。
例えばメスのワンちゃんネコちゃんであれば、「子宮蓄膿症」、「乳腺腫瘍」、「卵巣腫瘍」という病気を防ぐことができます。
最初の発情の前に手術を行うとかなりの確率で病気を発症しにくくなります。
オスのワンちゃんでは、「前立腺肥大」、「精巣腫瘍」、「会陰ヘルニア」、「肛門周囲腫」、「潜在精巣」などを予防することができます。
避妊・去勢手術のメリット【2】
大量の繁殖ができなくなり、亡くならなくてもよい命が助かります。
動物福祉に興味のある方はご存知かと思いますが、現在の日本では、多頭飼育問題があります。
避妊、去勢手術をしなかった結果、家庭内で交尾を行ってしまい、ワンちゃんネコちゃんが大量に増えて手に負えなくなります。
もし、繁殖したい場合にはかかりつけの獣医師の先生のアドバイスや優良なブリーダーの話をよく聞くようにしましょう。
避妊・去勢手術のメリット【3】
オスの問題行動の緩和が期待されます。
例えばネコちゃんであれば、尿マーキング行動をすることがあります。
しかし、手術をすることで90%が改善されるそうです。また、オス猫同士の喧嘩なども抑えることができます。
またワンちゃんでも攻撃行動やマウンティング、尿マーキングを抑えることができます。
避妊・去勢手術のデメリット【1】
手術であるため、少なからずリスクはあります。避妊・去勢手術は比較的簡単に行うことができます。
しかし、それでも体にメスを入れる手術であるため、ペットへの負担がかかります。
ですが、将来的に子宮蓄膿症に罹患した場合そちらのほうがペットにとっては負担が大きいですし、死亡リスクも高くなります。
よって、先に避妊、去勢手術をして病気を予防するほうがペットの負担、飼い主の金銭面でメリットが大きくあります。
避妊・去勢手術のデメリット【2】
手術を行うことで繁殖することができなくなります。もし繁殖したい場合には手術は行わなくても問題はないです。
しかしここで注意点があります。母イヌ母ネコが育児放棄をした際、面倒を見るのは飼い主になります。
数時間おきにミルクを与えたり、排泄を促すことが必要であるためとても過酷になります。動物病院で面倒を見てもらうことも大抵の場合は不可能で、断られてしまうことが多いでしょう。
赤ちゃんを見たいという気持ちもよくわかりますが、自分たちが面倒を見ることができるのか、しっかり考えましょう。