ペットホテルが充実してきていますが、ペットシッターのサービスも急増しており、どちらを選択するか迷っている方もいらしゃるのではないでしょうか。
ペットシッターがどういうものか、ペットホテルと比較してどのようなメリット、デメリットがあるかをまとめました。
ペットシッターとは
ペットシッターとは、「ペット【Pet】」と「シッター【Sitter】」を組み合わせた言語ですが、シッターとは「めんどうをみる人、お世話をする人」と日本語訳されており、ペットのお世話をする人という意味になります。
日本では、ペットシッターと言えば、自宅でペットの世話をしてもらうサービスを指しており、飼い主がペットホテルなどの施設に連れて行くのではなくて、ご自宅でお世話をしていただけるので、ペットにとっては、いつもの環境で過ごすことができるメリットのあるサービスです。
ペットホテルとペットシッターのメリット・デメリット
ペットホテルのメリット
ペットシッターに比べて、ペットホテルのメリットとしては、利用料金が比較的安いことがあげられます。
また、動物病院併設やトリミングサロン併設タイプなど選べるサービスが多いことも魅力的です。病院が併設されているのは、特に何かあった場合に頼りになります。
最近のペットホテルはフリースペースやドッグランがあるところも増えていて、よく利用している犬同士が仲良くなり楽しく過ごせる事もあります。ペットが外交的なタイプであれば試してみるのもいいでしょう。
ペットを預ける期間によっても、ペットホテルが有利な場合があります。病気や怪我で長期間家を留守にしなければならない場合、ペットシッターよりもペットホテルの方がより安心です。他人が長期間自宅に滞在しているのは、安全な日本でも心配になってしまいます。
ペットシッターのメリット
ペットシッターにお願いすると、約1時間から利用できるので、場合によっては飼い主の具合が悪い時など急な対応として、代わりに散歩に行ってもらうこともできます。
またペット自身、環境の変化でストレスを感じたり、ノミや病気を移されたなんてことは考えなくて良いことも大きなメリットです。
ペットホテルでは、他人や他の犬に慣れていない場合はストレスになりますが、自宅でお世話をしてくれるペットシッターならいつもの環境で生活できるので、ストレスになりにくいです。ただ、飼い主ではないため、完全にいつもの環境ということにはなりませんのでご注意ください。
また、ペットの種類によってもペットホテルよりもペットシッターに預けた方が向いている動物がいます。とくに猫は環境の変化に弱く狭いケージに一日中入れられることにストレスを感じ体調を崩してしまうこともあります。
ペットシッターなら環境を変えずにお世話をしてもらえるというのが最大の利点です。
色々な資格を持っているシッターさんも多く、病気のペットでもOKだったり、急遽の依頼に対応してくれる事もあり、細かいことにも柔軟に対応してくれるケースもあります。
料金は、1時間単位で考えるとペットホテルと比べて高く感じると思いますが、2匹以上だとホテルでは割引もあまりないですが、ペットシッターだと追加1匹500円~だったりするので、それ以外の手間やペットのストレスを考慮するならばケースバイケースですがそれほど変わらない場合もあります。
ペットホテルのデメリット
ペットホテルの場合、一回分ずつの食事の準備や送迎、準備も片付けもあり、事前準備に少々手間がかかると感じてしまう場面もあります。
また、シニア犬になるとペットホテルでは預かってもらえない事もあります。
ペットシッターのデメリット
急な体調変化で具合が悪くなった時に、ペットホテルだと夜間はいないところもありますが、日中は誰かしらいるので気付きやすく、連絡をくれたりあらかじめ知らせておいたかかりつけ医に連れていってくれます。シッターだと一日のうち1時間程度のお世話がほとんどなので、その時に明らかに具合が悪ければ対応してもらえますが、なかなか気付きにくい状況ではあります。
ペットシッターを利用するには
ペットシッターを利用するには、サービス派遣会社(個人経営もあります)に依頼をします。
ペットホテル同様、動物取扱業の申請をしているか確認しましょう。
お散歩友達や動物病院・トリミングサロン等で情報を聞いてみたり、ブログをみてみたりしてどこがいいか検討してみましょう。
色々調べて候補があがりましたら、次に見積もりと打ち合わせを自宅でおこないます。
「日にちと時間」「して欲しい世話」「ペットの性格やあれば持病」など出来るだけ細かく説明します。
トイレやご飯の場所や時間、どの様に遊んでいるか、散歩の時間やコース、入っていい部屋や開けていい棚など伝えておきます。
直接みてくれるシッターが打ち合わせに来る事が多いので、その場合はペットとの相性もみておきます。
違う場合は当日に来るシッターはどんな資格や経験があるのかよく確認しておきましょう。
経験が少ないアルバイトを派遣するところに任せるのは避けましょう。
チェックするポイントとして、「動物取扱業責任者認定ペットシッター」「ペットシッター士」「動物看護士」「トリマー」等ペットの資格を持ってるシッターさんも多くいるので、何らかの資格を持ってるのならば証明書の確認をしましょう。
個人経営もしくはフランチャイズで実質的に一人でやっているところも多く、このようなところでは特に注意しておきたいのが、
・急に倒産して連絡がつかない
・シッター本人が急病等で来れない
・トラブルに対しての補償が不十分
などです。
賠償責任保険加入の有無やシッターが何らかの事情でこれなくなった時の対処法を確認しましょう。
わからないことや不安なことはどんどん聞いておきましょう。わかりやすく丁寧な対応をしてくれると安心感がありますね。
その場で見積もりをだしてくれるので内容をよく確認し、よければ契約書にサインします。納得できなければ見積書だけもらい、返事は後日にしても全く問題ありません。
ペットシッター利用で気をつけておくこと
預ける鍵がちゃんとあくか確かめることが重要です。
意外と多いのが鍵が開かないケース。契約後に郵送でやり取りすることも多く、当日にシッターが開かない事に気付き困ってしまいます。違う場所の鍵だったり、普段使わないものや急遽作ったスペアキーを預けることもあると思いますが、必ずあくか確かめましょう。
また、犬猫のワクチン接種と狂犬病ワクチン接種は最低限済ませておくのがマナーです。
家のなかがぐちゃぐちゃだとシッターさんが困ってしまいます。ほとんどのシッターさんは必要最低限の物しか触らないように気を使いますから、使う物はできるだけ一ヶ所にまとめて置いて、ある程度の片付けは
しておきましょう。貴重品は別の部屋に置くようにしましょう。
飼い主とサービス提供者が気持ち良く、またペットにとっても気持ちの良い暮らしをさせてあげるように心がけましょう。